修士課程概要

1:概要

 地域文化研究専攻では、扱われる地域も主題もさまざまであり、それに応じて用いられる方法論も異なってきます。したがって、修士課程ではまず、自分のテーマに応じた基本的な研究方法を身につけることが要求されます。また、特定の主題を掘り下げると同時に、既成の学問分野を横断するグローバルな知見を養うことも、本専攻の修士課程では重要な課題となってきます。


2:修了年限

 修士課程の標準的な修了年限は2年です。制度的には修了年限を短縮して1年で修了することも可能ですが、この場合は一定の条件が課されますので、必ず6月末までにあらかじめ指導教員に相談し、了承を得なければなりません。留学、休学等については、それぞれ『大学院便覧』の該当箇所を参照してください。


3:修了までのステップ

1. 指導教員の決定(4月初旬の入学ガイダンス時)
 まず専攻の講座表と教員一覧をよく見た上で、自分の研究テーマに最も近い地域担当の教員グループとよく相談して決めてください。各教員の専門分野および研究内容については、教養学部発行の『駒場2007』も参考になります。なお、1人の教員が指導できる学生数にはおのずと限界がありますので、場合によっては希望通りにならないこともありうることを承知しておいてください。

2. 研究題目の決定(4月中旬)
 指導教員と相談の上、2年間で十分に成果をまとめられる無理のないテーマ設定をしてください。

3. 授業科目の履修(30単位以上)
 2年間で必要単位をそろえられるよう、1年次からよく考えて履修計画をたててください。多くの科目は1セメスター2単位制で,Sセメスター・Aセメスターを通して開講されている科目でも,単位としては2単位ずつ別個に履修する形になります。ただし,ターム制で開講される科目の場合は,週1回の授業で1ターム1単位,週2回の授業で1ターム2単位の履修となります。また同一科目番号の授業は、最大4単位までしか修了必要単位に含めることはできません。
 指導教員による「論文指導」の単位は、8単位を限度として修了必要単位に含めることができます。総合文化研究科の他専攻、本学の他研究科、学部後期課程科目なども一定の条件のもとに修了必要単位に含めることができますので、大いに活用してください(履修方法の詳細については『大学院便覧』『履修案内』等の該当箇所を参照のこと)。

4. 修士論文の作成・提出(次の項で説明します)。


4:修士論文

 修士論文は、研究者として要求される基本的な知識・調査能力・論文作成技術などの習得度を見るためのものとして位置づけられています。したがって本専攻では枚数も400字詰め原稿用紙に換算して150枚前後(注、資料、文献目録等は除く)という制限があり、大幅な過不足は原則として許されません。作成から提出・審査までの標準的な流れは、おおむね以下の通りです。

1年次
 4月中旬: 研究題目の決定
          ↓
 4月~: 指導教員による論文指導

2年次
 7月中旬: 中間報告会での発表
          ↓
 11月初旬: 修士論文題目届の提出
          ↓
 12月中旬: 論文提出
          ↓
 2月初旬: 論文審査


1. この他に、地域によっては2年次の6月頃、個別に中間発表会を開く場合もあります。
2. 論文指導の形式や方法は各指導教員によって異なりますので、それぞれの指示に従ってください。
3. 修了必要単位を満たした上で、修士論文が審査に合格すると、総合文化研究科委員会の正式判定を経て、「修士(学術)」の学位が授与されます。
4. 論文執筆に関する細かい注意事項については、入学後に配布される「LinkIcon修士論文執筆要項」を参照してください。


届出用紙

 修士学位論文提出要領 、提出届、学位論文題目届など修士論文関連の各種届出用紙は教務課大学院チームが管理しています。こちらを参照の上、適宜ダウンロードしてください。

修士論文一覧

これまで地域文化研究専攻に提出されてきた修士学位論文を見てみましょう。きっと論文作りの参考になるはずです。リンクはこちら

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