自己紹介

自己紹介

 専門は国際関係史で、主にキューバ現代史や北米政治外交史、人の移動や国際関係の変容について研究しています。冷戦期の米・キューバ関係を扱った拙著Diplomacy Meets Migrationでは、国家間の対立が人の移動に及ぼす影響に加え、逆に人の移動が国際関係にもたらす変化を探求しました。政治外交と移民を同時に分析する学際的なアプローチと6カ国で行なった史料調査を基に、米・キューバ間で相次いだ移民危機、そしてその後で形成された移民社会の台頭が、どのように合衆国の対キューバ政策を決定づけるものになったのかを論じています。
 現在は冷戦終結後のキューバの対米政策にも関心を寄せています。ソ連という後ろ盾を失い、絶体絶命のピンチに陥ったキューバはどのように「唯一の超大国」と向き合ったのか。なぜ核開発のようなものではなく、移民戦略や対移住者政策の見直し、さらには社会運動、メディア、学術・スポーツ団体、姉妹都市、経済界といった米国社会への直接的な働きかけに尽力したのか。小国のサバイバル戦略を第三者的な視点から分析することで、米国一強と呼ばれたポスト冷戦期の世界(いわゆる「グローバリゼーションの時代」)を再解釈できればと考えています。
 大学院のゼミや授業では、世界のトップレベルの研究を念頭に、南北アメリカの歴史や冷戦史、帝国史、人の移動・国際関係の変容について広く学びます。中南米研究、あるいは北米研究を中心に、越境的・学際的なテーマに関心のある方の参加を歓迎いたします。

業績

業績

主要著書は以下の2点です(20221月現在)。
Diplomacy Meets Migration: US Relations with Cuba during the Cold War. New York: Cambridge University Press, 2018.
・『外交と移民冷戦下の米・キューバ関係』(名古屋大学出版会、2019年).
それ以外にもDiplomatic HistoryJournal of Cold War Studiesなどで論文を発表しています。詳しくは以下をご参照ください。
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連絡先

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電子メールアドレス:kami[at]ask.c.u-tokyo.ac.jp(*注意 @[at]で表示しています。)
 
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