自己紹介

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 人種、階級、ジェンダーを切り口に、第二次大戦後のアメリカ合衆国の歴史について研究しています。小著Reinventing Citizenshipでは、米国及び日本政府が行ったそれぞれの「コミュニティ」事業に対して、ロスアンジェルスの黒人と川崎の在日の活動家がいかにオルタナティヴな「コミュニティ」及び「福祉」像を提示したのかを考察しました。その際、アメリカの黒人神学と解放運動がいかに在日の活動家に受容され、「翻訳」されたのかを分析し、両者が連結し、国境を越えて運動が展開する動的過程に注目しました。
 現在は黒人解放運動や女性解放運動と交錯し、影響を受け/与えながら展開したアメリカの「福祉権運動」について研究を進めています。連邦・地方政府が貧困層、労働者、少数派の人びと、シングル・マザーとその家族の生にどのように介入し、彼女/彼らを統治の対象としたのか。また、政府が行う「上」からの政策を、社会運動の担い手がどのように受けとめ、書き換え、再構築したのかという点に関心があります。
 大学院の授業では、黒人解放運動、アジア系やラティーノ移民の運動、女性解放運動といった社会運動の歴史とその重層的性格について学びます。また、都市の政治文化や社会福祉政策についても取り上げます。歴史学を中心に据えつつ、複合的な視野に基づくアメリカ研究、地域文化研究の可能性を皆さんと一緒に探りたいです。


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