自己紹介

自己紹介

 専門分野はスペイン・ラテンアメリカ文学。スペインでは、とくに黄金世紀(16~17世紀)の文学に関心がある。当時のスペインは文学における先進地域で、近代小説の起源とされる『ドン・キホーテ』(1605, 1615)を著したセルバンテスをはじめ、数多くの卓越した文学者を輩出した。今後の目標としては、諷刺散文から政治論、宗教書まであらゆるジャンルに作品を残したケベード、晦渋華麗な美の世界を構築したゴンゴラ、新大陸初のフェミニストともいえるメキシコの修道女ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルスらの詩作品を中心に、その意味するところを十全に解き明かしたい。また、作者不詳の『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』(1554)を嚆矢とするピカレスク小説の系譜も追跡している。ラテンアメリカに関しては、キューバの独立運動家でもあったジャーナリスト・詩人のマルティ、ニカラグアの大詩人ダリオらが主導し、19世紀末に興った詩と散文の刷新運動、モデルニスモについての研究を主に進めている。

業績

業績

単行本(共著、分担執筆など)
□西和中辞典(小学館、1989)
□世界の歴史と文化 スペイン(新潮社、1992)
□初歩のスペイン語(’13)(放送大学教育振興会、2013)

学術論文
●ケベード『ならず者の生涯』における〈見かけ〉と〈内実〉の文体的表現について(アカデミア44号、南山大、1988)
●『騙り師の生涯』における人間の贋物性(アカデミア46号、南山大、1989)
●『ラサリーリョ』と『かたり師』における主人公と話者の〈視点〉(イスパニカ34号、日本イスパニヤ学会、1990)
●ボルヘスの中のダンテ(拙訳『ボルヘスの「神曲」講義』への解説、国書刊行会、2001)
●オクタビオ・パス――詩人の軌跡(詩と思想264号3巻、土曜美術社出版販売、2008)
●「もう一人のボルヘス」の声――後期詩集『群虎黄金』をめぐって(詩と思想286号3巻、土曜美術社出版販売、2010)
●春の情景の背後にあるもの――A・マチャードの詩篇《ホセ・マリア・パラシオへ》をめぐって(清泉女子大学人文科学研究所紀要36、2015)
●A・マチャードの二つの《アルバルゴンサレスの土地》――短篇小説と長篇詩における作中人物の比較――(Odysseus 20、2016)

翻訳
○マルメロの陽光 ビクトル・エリセ監督ロング・インタビュー(キネマ旬報4月上旬号、1993)
○泥の子供たち――ロマン主義からアヴァンギャルドへ(オクタビオ・パス著、水声社、1994)
○ピカレスク小説名作選(フランシスコ・デ・ケベード著「ぺてん師の生涯」を単独訳、国書刊行会、1997)
○翻訳と解説:ルベン・ダリーオ「カチュール・マンデス論」(ODYSSEUS 3号、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻、1998)
○フィクションがフィクションの世界を生きるとき(ホルヘ・ルイス・ボルヘス著、すばる21号9巻、集英社、1999)
○ボルヘスの「神曲」講義(ホルヘ・ルイス・ボルヘス著、国書刊行会、2001)

その他
・(研究発表)『ラサリーリョ』と『かたり師』における主人公と話者の〈視点〉(日本イスパニヤ学会35回大会、1989)
・(解説文)スペイン文化小史(ムシカノーヴァ22巻9号、音楽之友社、1991)
・(項目執筆)スペイン・ポルトガルを知る事典(「アラス」など7項目、平凡社、1992)
・(項目執筆)世界文学大事典(「ガルシア・ロルカ」など9項目、集英社、1996-1998)
・(解説文)ケベード『ぺてん師ドン・パブロスの生涯』 悪漢小説の誕生と変貌(週刊朝日百科・世界の文学2、朝日新聞社、1999)
・(解説文)フアン・ルイス『よき愛の書』 神の愛か、世俗の愛か(週刊朝日百科・世界の文学57、朝日新聞社、2000)
・(シンポジウム発表)メキシコ文化週間・翻訳者が見たオクタビオ・パス(国際交流基金・メキシコ大使館、2002)

連絡先

連絡先

電子メールアドレス: takemura [at] ask.c.u-tokyo.ac.jp (*注意 @は[at]で表示しています。)

研究室: 非公開

電話番号: 非公開