自己紹介

自己紹介

 近世日本思想史と近世日本漢文学が専門です。拙著の題名にあるように「礼楽」と「修辞」の問題に関して、荻生徂徠を中心に研究を進めてきました。近年は、「礼楽」・「修辞」をめぐる当時の理論的な考察だけでなく、具体的な実践・実作の検討に力を入れています。
自分の研究は、思想史研究と文学研究を「学際的」に横断するものと位置づけることもできるでしょうが、研究対象の学者の教養体系になるべく接近し、彼らの著述を緻密に読解したいと考えた結果、自然とそうなっていたというのが実情です。
発信と交流が称揚される時代であるからこそ、一層「読む」ことを大事にして研究と教育に取り組んでいきたいと思っています。

業績

業績

単行本(単著)
■ 『近世日本の「礼楽」と「修辞」―荻生徂徠以後の「接人」の制度構想―』(東京大学出版会、2016年)

単行本(共著、分担執筆など)
□『全譯後漢書』第十四冊(渡邉義浩・高山大毅、汲古書院、2005年)
□『全譯後漢書』第七冊(渡邉義浩・平澤歩・高山大毅、汲古書院、2012年)
□『徂徠集 序類』1(澤井啓一・岡本光生・相原耕作・高山大毅、平凡社、2016年)
□『徂徠集 序類』2(澤井啓一・岡本光生・相原耕作・高山大毅、平凡社、2017年)

学術論文
● 「高揚と不遇-徂徠学の核心-」(『大航海』67号、新書館、2008年)
●「「人情」理解と「断章取義」-徂徠学の文芸論-」(『国語国文』78巻8号、京都大学文学部国語学国文学研究室、2009年)
●「説得は有効か―近世日本思想の一潮流」(『政治思想研究』10号、政治思想学会、風行社、2010年)
●「『滄溟先生尺牘』の時代―古文辞派と漢文書簡―」(『日本漢文学研究』6号、二松学舎大学日本漢文教育研究プログラム、2011年)
●「田中江南の投壺復興―徂徠学のゆくえ―」(『第一回若手シンポジウム論文集』、日本中國學会、2012年)
●「遅れてきた「古学」者―会沢正志斎の位置―」(『季刊日本思想史』79号、ぺりかん社、2012年)
●「『朱子語類』巻九十四訳註(七)」(古典研究会編『汲古』55号、汲古書院、2012年)
●「林羅山『巵言抄』遡源―一体、何が浸透したのか―」(鈴木健一(編)『浸透する教養―江戸の出版文化という回路』、勉誠出版、2013年)
●「水足博泉の統治構想―徂徠以後の「礼楽」論」(『中国哲学研究』27号、東京大学中国哲学研究会、2014年)
●「荻生徂徠『絶句解』―古文辞派の道標」(井上泰至・田中康二(編)『江戸文学を選び直す』、笠間書院、2014年)
●「制度―荻生徂徠と會澤正志齋」(河野有理(編)『近代日本政治思想史』、2014年)
●「封建の世の『家礼』―朱舜水・安積澹泊・荻生徂徠の祖先祭祀論―」(『季刊日本思想史』81号、ぺりかん社、2014年)
●「「物のあはれを知る」説と「通」談義-初期宣長の位置」(『国語国文』84巻11号、京都大学文学部国語学国文学研究室、2015年)
●「食の比喩と江戸中期の陽明学受容」(『駒澤国文』53号、駒澤大学文学部国文学研究室、2016年)
●「飲食的比喩與江戸儒學」(『駒沢史学』85号、駒沢史学会、2016年)
●「水戸德川家の葬礼と林家の学問」(『第8回徳川国際シンポジウム要旨集』、公益財団法人徳川ミュージアム、2016年)
●「林鵞峰と朱舜水の葬礼論」(『書物学』9号、勉誠出版、2016年)
●「徂徠学の風景」(『思想』1112号、岩波書店、2016年)
●「『良将達徳鈔』をめぐってー尚武の思想家としての古賀侗庵」(『駒澤国文』54号、駒澤大学文学部国文学研究室、2017年)
●「水戸德川家墓所と文献資料」(『国指定史跡 水戸德川家墓所 保存整備事業報告書Ⅱ』、公益財団法人徳川ミュージアム、2017年)
●「會澤正志齋と「国家神道」の間」(『アステイオン』86号、阪急コミュニケーションズ、2017年)
●「スナックと「物のあはれを知る」説」(谷口功一・スナック研究会(編)『日本の夜の公共圏 スナック研究序説』、白水社、2017年)
●「林鵞峰の問答体」(『駒澤国文』55号、駒澤大学文学部国文学研究室、2018年)
●「暴君と「士風」―古賀侗庵再論」(『駒澤大學文學部研究紀要』76号、駒澤大学、2018年)

その他
・「二一世紀の徂徠学」(『思想』1112号、岩波書店、2016年)
・「〔書評〕市來津由彦・中村春作・田尻祐一郎・前田勉編『江戸儒学の中庸注釈』」(『日本思想史学』44号、日本思想史学会、2009年)
・「仁斎と徂徠―「鬼は外、福は内」―」(苅部直・黒住真・佐藤弘夫・末木文美士・田尻裕一郎(編)『日本思想史講座3―近世』、ぺりかん社、2012年)
・「「役の体系」の可能性」(尾藤正英(抄訳)『荻生徂徠「政談」』、講談社、2013年)
「「問い方」の弁別」 (二〇一五年度大会シンポジウム 特集 思想史学の問い方: 二つの日本思想史講座をふまえて)(『日本思想史学』48号、日本思想史学会、2016年)
・「新刊紹介 近衞典子著 『上田秋成新考 くせ者の文学』」(『駒澤国文』54号、駒澤大学文学部国文学研究室、2017年)
・「『徂徠集 序類』余言」(『日本思想史学』49号、日本思想史学会、2017年)
・「儒者の「桜」の名付け方」(『駒澤国文』55号、駒澤大学文学部国文学研究室、2018年


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