第30回地域文化研究専攻 主催
公開 シンポジウム
「危機」の時代を生きる―そのとき・今ここ・これから―

第30回地域文化研究専攻主催 公開シンポジウム


「危機」の時代を生きる―そのとき・今ここ・これから―
 
 今、私たちはどこに立ち、どんな時代を生きているのでしょうか。
 日常を一変させた疫禍や災害、絶えることのない戦争や動乱、社会に走る亀裂と分断──自分たちは「危機」の中にいるという意識は、広く共有されているように思われます。顧みれば人類の歴史は、「3世紀の危機」「全般的危機」など、今が「危機」の中にあると意識されたり、後世から「危機」の時代として形容されたりすることの連続でした。
 では、一人一人が生を営む場である「地域」は、「危機」に際会したときどのような相貌を見せるのか。人びとは何を「危機」ととらえ、どのように向き合うのか。私たちはいかにして「危機」をすくい取るのか、そこに危うさはないのか。
 このシンポジウムでは、地域文化研究専攻がめざす横断的・越境的なアプローチのもと、過去と現在、事象と方法を往還しながら、さまざまな「危機」のとらえ方、向き合い方を広く見渡し、「危機」の時代について考えたいと思います。とりわけ、この地域文化研究専攻で学んでいるみなさん、学びたいと考えているみなさんにぜひ参加いただき、一緒に考え、議論したいと願っています。ご来聴をお待ちしています。

日  時:2022年6月25日(土)14時〜17時30分
開催形式:オンライン(Zoom )
参加方法: 登録フォーム<https://forms.gle/C9FjjEvgdiKv9yxB9>から、事前申込ください(申込締切:623())。
*参加費・参加資格はありません。

報告1:19世紀末の危機と「アメリカの世紀」の胎動──「社会的なもの」をめぐる闘争から例外主義の再編へ
中野 耕太郎(地域文化研究専攻)

報告2:危機が語られる時代──「危機(Krise)」という語を通してみるドイツ
川喜田 敦子(地域文化研究専攻)

報告3:地域研究を支える実証研究の危機とその打開──中国近現代史研究を事例に
中村 元哉(地域文化研究専攻)

コメンテーター
田中 創(地域文化研究専攻)
宇野 真佑子(地域文化研究専攻博士課程)

司 会:杉山 清彦(地域文化研究専攻)

主 催:東京大学 大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻



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