第22回地域文化研究専攻 主催
公開 シンポジウム
「地域のかたち 記憶のかたち」

第22回地域文化研究専攻主催 公開シンポジウム

「地域のかたち 記憶のかたち」

 ある地域にまとまりを与えるのは,空間それ自体というよりも,そこに生きた人びとに共有される
「記憶」ということができるでしょう。それは,英雄の讃仰や戦争の災厄のように,具体的・集合的
な経験から出発しつつ,それが変容していったものということもあるでしょうし,また伝説であれ創
作であれ,いずこかで紡ぎ出され,広く共有されるようになった物語ということもあるでしょう。そ
れらは,ある地域にかたちを与えるものであり,また自他を峻別する分断の仕掛けにも転じえます。
 では,さまざまな社会において,ある「記憶」はどのようにして形づくられ,どのように姿を変え
ていくのか。またそれによって,その「記憶」を共有する人びとと地域には,どのような影響があら
われるのか――。このシンポジウムでは,地域文化研究専攻がめざす横断的・越境的なアプローチの
もと,ヨーロッパとアジア,文学と歴史,前近代と近現代にわたるいくつかの事例から,ある「地域」
に生きる人びとの「記憶」の諸相を照らし出すことを試みます。とりわけ,この地域文化研究専攻で
学んでいるみなさん,学びたいと考えているみなさんにぜひ聞いていただき,一緒に考え,議論した
いと思っています。ご来聴をお待ちしております。


日時: 2014年6月28日(土)14時~17時30分
会場: 東京大学駒場Iキャンパス18号館ホール
     東京都目黒区駒場3-8-1 京王井の頭線「駒場東大前」駅下車すぐ
 *入場無料、事前申込み不要

報告:
 斎藤 文子(地域文化研究専攻)
  「人びとの記憶を書きかえる──セルバンテス『模範小説集』における試み」
 鈴木 啓二(地域文化研究専攻)
  「記憶の場/詩人の記憶──ゴール人起源の言説をめぐって」
 古田 元夫(地域文化研究専攻)
  「ベトナム1945年飢饉の記憶と表象」

コメンテーター: 三谷 博(地域文化研究専攻)
          増田 一夫(地域文化研究専攻)
司会: 西川 杉子(地域文化研究専攻)

主催: 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻





previewimage.png18号館ホール地図

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img06476.jpg2014シンポジウムチラシ

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