自己紹介
自己紹介
「人間の安全保障」プログラムの専任教員として、法律の観点から、地球的規模の課題、たとえば、難民、人権、紛争処理、法の支配、法整備支援などを中心に、非暴力的に持続的平和を実現するための研究をしております。元々15年間弁護士として、UNHCR, UNTAC, EBRDなどで法務、人権担当官をし、カンボジア、ベトナム中央アジア、東欧での法整備支援などにも関わってきました。地域文化研究の専門家ではないですが、そのようなバックグラウンドから、皆さんと、地域の実情を踏まえた研究を国際機関や二国間の援助の実践に結びつけ、地域の人々にとっての平和を構築し、逆に、その実践から見えて来る新たな研究課題を皆さんと考えていきたい。問題意識をもって、失敗や批判を怖れずに新たな分野を開拓しようとする学生が私の理想です。これからの地域研究には、虫の目ばかりでなく、全体を俯瞰する鳥の目も持って、総合する能力も必要ですし、海外で積極的に武者修行をしてほしい。
業績
業績
単行本(単著)
■ Commercial Dispute Processing and Japan (Kluwer Law International, 2001)
■ 紛争と開発(国際協力事業団国際協力総合研修所、2001)
■ スリランカにおける平和構築の現状(平和構築研究会ブックレット①,2004)
単行本(共著、分担執筆など)
□ はじめて出会う平和学(有斐閣アルマ、2004)
□ 「法」・「貧困」・「ジェンダー」:法多元主義と正義へのアクセス(アジア女性交流・研究フォーラム、2005)
□ 「交渉における異文化コミュニケーション」「交渉における倫理」(太田勝造=野村美明編、交渉ケースブック、商事法務、2005)
□ 仲裁手続きの開及び仲裁手続きにおける審理「概説」、「審理における原則」、「調停と仲裁」(小島武司=高桑昭編、注釈と論点:仲裁法、青林書院、 2007)
□ 「平和構築論の射程」(高橋哲哉・山影進編『人間の安全保障』東京大学出版会、2008)
□ “Human security and disaster: lessons from the great eastern Japanese earthquake” in William T. Tow, David Walton and Rikki Kersten (eds.), New Approaches to human security in Asia (Ashgate, 2013), 116-141
□ “Human Security and Peace-Building Paradigm: A Japanese Experience and Perspective,” in Nishikawa, Jun, et al (eds.), Economic and Policy Lessons from Japan to Developing Countries (Palgrave Macmillan, 2012), 255-268.
□ “The UN Global Compact as a catalyst for human security: proposal from Japan for CPR (corporate peace responsibility) in Malcolm McIntosh, et al (eds.), New Perspectives on Human Security, Greenleaf Publishing, 2010), 124-138.
□ “Nuclear Power and Human Security: Lessons from the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant’s Accident,” in P. Keyzer and et al., Access to International Justice (Routledge. 2015), 241-254.
□ “Japan’s Approach to Global Democracy Support: Focused on Law and Judicial Reform Assistance,” in Michael R. Austin, et al (eds.), U.S.-Japan Approaches to Democracy Premotion (Sasakawa Peace Foundation USA, 2017), 37-44.
学術論文
● “Cultural Conflict in Dispute Processing under Globalisation: International Cooperation for Legal Aid in Asia” (APEC Discussion Paper No. 36, 2000)
● “The 1998 Civil Procedure Reform in Japan and its Implications,” (CJQ July, London, 2000)
● グローバル時代の国際開発協力法:平和構築を中心として(国際開発研究フォーラム18巻、 2001)
● 法律扶助と国際開発協力(法律扶助協会編、日本の法律扶助、2002)
● 市場経済化ベトナムにおける紛争処理と法(小林昌之他編、アジア諸国の紛争処理制度、日本貿易振興会アジア経済研究所、2003)
● 弁護士会仲裁の国際化(小島武司編、ADRの実際と理論、日本比較法研究所叢書、2003)
● 人間の安全保障と平和構築の実践的研究・教育のためのNGOの可能性(Discussion Paper for Peace-building Studies No. 1, 2004)
● “The New Arbitration Law in Japan: Will it cause changes in Japanese Conciliatory Arbitration Practices?” (Journal of International Arbitration, Vol. 22, No. 2, 2005)
● 市場経済化と紛争処理の近代化(名古屋大学法政国際教育協力センター、研究成果報告書 第3巻 法整備支援と市場経済化〔土地と利用〕、2007)
● ベトナムにおける紛争処理制度の近代化(アジア法研究〔アジア法学会紀要〕、2007)
● 人間の安全保障は人権アパルトヘイトを乗り越えられるか:国際協力・人間の安全保障の立場から(国際人権. 18. 2007)
● アジアにおける人権と平和:UNTACから15年のカンボジアにおける平和構築と人権(平和研究〔日本平和学会紀要〕34号、2009)
● “How to deal with corruption in transitional and developing economies? A Vietnamese Case Study,” (Journal of Financial Crime 3, Cambridge University, 2009).
● 『法の支配』のジレンマ:カンボジアの法整備支援の課題と展望(法律時報Vol 82, No. 1/1017, 2010)
● 「人間の安全保障」のための法整備支援:カンボジアの事例再考(国際開発研究 第20巻2号、2011)
● “Human Security Approach to Human Rights Due Diligence: Why business needs a human security index” (Journal of Human Security Studies. Vol. 4, No.2, 2015).
連絡先
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電子メールアドレス: sato [at] hsp.c.u-tokyo.ac.jp (*注意 @は[at]で表示しています。)
研究室: 駒場・18号館1222
電話番号: 03-5454-4926