自己紹介

自己紹介

 EU研究、国際政治学を専門としています。また構成国の一つであるドイツの政治と外交についても同時に扱い、特に構成国の政治とヨーロッパ統合政策がEUの政治とどう相互作用しているかに研究の重点を置いています。EUの政策領域は大きく拡大していますが、たくさんある政策領域の中でも、私の研究対象とする領域は対外政策です。グローバルなアクターとしてEUがどのような対外政策を展開し、それが構成国の国内政治や外交政策とどのように相互作用しているかを明らかにしようとしています。
 大学院の授業ではEUの対外政策やヨーロッパ化の問題を扱っています。多様な参加者がいるので授業で扱う文献は英語のみで、ドイツ語の知識は必要ありません。
 私の学問的出発点は国際政治学です。しかしEU研究は国際関係論の一分野としての国際統合論研究から始まり、次第に比較政治学や行政学の要素を取り入れて学際化し、相当に自立した分野になり、今日では「欧州研究」の重要な柱となりました。しっかりしたディシプリンの基礎を固めて、さらに柔軟に研究を進める意欲のある方の参加を期待しています。

業績

業績

単行本(単著)
■ 現代ドイツの外交と政治(信山社、2008)

単行本(共著、分担執筆など)
□ Cooperation Experiences in Europe and Asia(共編著、信山社、2004)
□ 国際関係の中の拡大EU(編著、信山社、2005)
□ ヨーロッパ統合と国際関係(「グローバル化の中のドイツ外交」を分担執筆、日本経済評論社、2005)
□ EU統合の軌跡とベクトル-トランスナショナルな政治社会秩序形成への模索(「ドイツとEU-EUにおける独仏関係(ドイツの視点)」を分担執筆、慶應義塾大学出版会、2006)
□ EUスタディーズ第1巻 対外関係(「グローバル・ガバナンスへの役割」を分担執筆、剄草書房、2007)
□ EUスタディーズ第3巻 国家・地域・民族(「ドイツ―対EU政策の継続性と変容」を分担執筆、剄草書房、2007)
□ EU拡大のフロンティア―トルコとの対話(「ドイツにおける外国人問題とトルコ」「ドイツとEUの拡大―トルコ加盟問題を中心に」を分担執筆、信山社、2007)
□ 日本の国際政治学3 地域から見た国際政治(「地域主義の経験と課題」を分担執筆、有斐閣、2009)
□ 地域統合とグローバル秩序―ヨーロッパと日本・アジア(編著、信山社、2010)
ヨーロッパの政治経済・入門(有斐閣、2012)

学術論文
● "Japanese approaches to Alliances and Strategic Partnership" (Studia Diplomatica, Vol. LX: 2007, n°4)
● "Germany and the Euro - Domestic Discourse on Monetary Stability and its Political Implications" (『日本EU学会年報』、第30号、2010)
● ドイツの安全保障文化の変容―連邦軍と徴兵制をめぐる議論を中心として(『国際政治』日本国際政治学会編、167号、2012)
● EUの展開とドイツの役割(『国際問題』 641号、2015)
● 反ヨーロッパ意識の政治的意味-ドイツを中心として(『ドイツ研究』 49号、2015)
● 序論 転換期のヨーロッパ統合(『国際政治』 182号、2015)

連絡先

連絡先

電子メールアドレス: ymorii [at] ask.c.u-tokyo.ac.jp (*注意 @は[at]で表示しています。)

研究室: 非公開

電話番号: 非公開

関連HP→森井研究室:EU研究・ドイツ研究・国際政治研究