自己紹介

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 「ご専門は?」と問われると、「英文学・文学理論」と答えます。しかし「英」はとんでもなくすそ野が広いし、「文学」ときては『荘子』の〈混沌〉のようなもの。その〈混沌〉におそるおそる穴を鑿(うが)とうとするのが「理論」である ― 鑿ちすぎると死んでしまう ― とでも言ってみましょうか。なににせよ、雑食です。
 テムズ川のほとりで対岸にウィンザー城を眺めながら詩を口ずさんでいた少年は、駒場で出会った若い英国人講師にすすめられたT. S. Eliotの長詩「荒地」に衝撃を受け、本郷の英文科に進学してこの(米国に生まれ/英国に帰化した)詩人/批評家を相手に卒論・修論を書きました。その後、ニューヨーク州イサカの大学院に留学し、そこで文学理論や現代思想、さらには帝国日本/植民地朝鮮の思想史にまで手当たり次第関心を広め、とにかく随分雑駁な学問をしてきました。帰国後、お茶の水女子大学、同志社大学、一橋大学大学院で教壇に立ち、20244月に「駒場のイギリス科」に着任しました。
 かように落ち着きのない研究者/教育者人生を歩んできましたが ― なにやらスラッシュ〔/〕の多い、〈あいだ〉に魅せられてきた〈雑〉なキャリアだったようにも思います ― 青春の日々に漠然と「詩をやる」とうそぶきつつ闊歩していた駒場の地に、ほぼ30年ぶりに舞い戻ってきました。雑草どものめっきり減ったキャンパスに一抹の寂しさを覚えつつも、またフレッシュな気持ちで、みなさんとともに「詩をやる」「理論をやる」ということの意味を問い直してみたいと意気込んでいます。

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