自己紹介

自己紹介

 私の専門分野は主に20世紀以降のフランス思想で、とりわけメルロ=ポンティとデリダに関心を持っています。この二人のあいだには、知覚、言語、哲学史および哲学観をめぐって驚くほどの違いがあり、それだけでも思想というものの豊穣さを実感することができるでしょう。デリダと同じく既成の思考や社会の「外部」を強く意識するフーコー、現代社会の厳しい批判を展開するアーレントも、私がしばしば立ち戻ってくる思想家です。また、フランスでの生活が長かったこともあって、フランス社会の動向は気になるところ。とりわけフランス共和制を特徴付ける「普遍主義」という両刃の剣。それは、移民、エスニック・マイノリティ、性的マイノリティの側から照射したときにどう映るのか。そのような問いに導かれた研究もおこなっています。
 フランス思想と社会の両方あるいはいずれかに関心を持つ人々とともに考え、活発な議論が展開できる場、そのような場の創出をめざして授業をおこなっています。

業績

業績

単行本(共著、分担執筆など)
□クレオールのかたち(「普遍性への途上――クレオールとフランス共和制」を分担執筆、東京大学出版会、2002)
□来るべき〈民主主義〉――反グローバリズムの政治哲学(「正義のポリティクス――帝国・全体主義・脱構築」を分担執筆、藤原書店、2003)
□岩波講座文学 別巻 文学理論(「余‐生のエクリチュール――デリダと証言のアポリア」を分担執筆、岩波書店、2004)
□La modernite francaise dans l’Asie litteraire. Chine, Coree, Japon (≪ L’avenir d’une traduction. Orikuchi Shinobu et la quete d’une langue nationale ≫を分担執筆、Paris, PUF, 2004)
□La democratie a venir : autour de Jacques Derrida (≪ Hannah Arendt et l’enfer de la politique ≫を分担執筆、Paris, Galilee, 2004)
□カール・シュミットと現代(「シュミットとアーレントのあいだ――もしくは敵なき例外状況」を分担執筆、沖積舎、2005)
□心と身体の世界化 心の危機と臨床の知 7(「〈主人〉と〈奴隷〉の解放――グローバリゼーションの弁証法」を分担執筆、人文書院、2006)
□生き延びること――生命の教養学 V(「〈生き延びること〉の政治経済学――グローバリゼーションと2つのサヴァイヴァル」、慶應義塾大学出版会、2009)

学術論文
●異境から――ジャック・デリダに捧ぐ(現代思想 vol.32、no.15、 2004)
●アフリカによる証明――新たな奴隷制か真のグローバル化か(世界、745号、2005)
●眼下の第三世界――フランスbanlieues 世界のbanlieues(現代思想 vol. 34、no.3、 2006)
●統合の臨海――「人種」なき共和国フランスの試練(Odysseus、 11号、2007)
●エルゴ・ユダエウス・スム――「最後のユダヤ人」としてのデリダ(別冊『環』、13号、2007)
●ライシテと国民統合――「21世紀世界ライシテ宣言」をめぐる若干の考察(『世俗化とライシテ』、UTCP Booklet 6、2009)
●フランスの「新しい反ユダヤ主義」と「ショアー」の遺産(科学研究費補助金「アブラハム的伝統の臨界――三大一神教の哲学、神学・政治論とその外部の地域文化研究」成果報告書2009)
●ナショナル・アイデンティティとしてのライシテ:フランス、スカーフ問題の背景(Odysseus、16号、2011)
●戦うライシテ――『シャルリー・エブド』のフランス(Odysseus、別冊2、2015)
●デリダ 初めに――存在論的差異と存在者的隠喩(『現代思想』(総特集デリダ:10年目の遺産相続)、43.2、2015)
●連鎖する自己免疫―ーフランス2015年秋(『現代思想』(特集:パリ襲撃事件 新しい〈戦争〉の行方)、43.20、2015)

翻訳
○デリダと肯定の思考(監訳、未來社、2001)
○ミシェル・フーコー思考集成 VIII(編訳、筑摩書店、2001)
○ジャック・デリダ『有限責任会社』(共訳、法政大学出版局、2002)
○ジャック・デリダ『マルクスの亡霊たち』(藤原書店、2007)
○クリストフ・アギトン『「もうひとつの世界」への最前線――グローバリゼーションに対して立ち上がる市民たち』(共訳、現代企画室、2009)
○セバスティアン・タンク=ストルペール 「宗教的近代」(Odysseus、別冊2、2015)
○クリスティーヌ・デルフィ 「反性差別主義それとも反人種主義?――偽りのジレンマ」(Odysseus、別冊2、2015)
○エリック・ファッサン 「人種を見ないか? もしくは人種主義を見ないか?――一つの戦略的なアプローチ」(Odysseus、別冊2、2015)

連絡先

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電子メールアドレス: masuda [at] ask.c.u-tokyo.ac.jp (*注意 @は[at]で表示しています。)

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