自己紹介

自己紹介

 一方で冷戦体制を「利用」しながら経済発展を達成、さらに民主化も達成し、他方で、そうした体制実績に基づいて冷戦体制を自ら克服しようとする、韓国の政治・経済・外交のダイナミックな展開に焦点を当て、第二次大戦後の朝鮮半島および東アジアの歴史的展開を、一次史料に基づいて実証的に分析する。そして、韓国・朝鮮半島から、戦後の東アジア国際関係を逆照射することで、従来とは異なる戦後東アジア国際関係史像を構築することを目指してきた。この研究の根底には、冷戦型開発独裁から脱冷戦型市場民主主義への移行という、韓国の政治経済体制の変容を明らかにすることで、朝鮮半島を取り巻く東アジア国際関係の変容を照射するという問題意識が流れている。韓国・朝鮮半島という、東アジアにおける「周辺」であり、かつ「前哨」でもある「場」から、戦後の東アジア国際関係を逆照射することで、従来とは異なる戦後東アジア国際関係史像を構築してみたい。

業績

業績

単行本(単著)
■ 韓国—民主化と経済発展のダイナミズム(筑摩書房、2003)
■ 박정희정부의 선택: 1960년대 수출지향형 공업화와 냉전체제(朴正熙政権の選択:輸出志向型工業化と冷戦体制)(후마니타스(フマニタス)、2008)
■ 国際政治のなかの韓国現代史(山川出版社、2012)
■ 일본의 한반도 외교:탈식민지화, 냉전체제, 경제협력(日本の朝鮮半島外交:脱植民地化、冷戦体制、経済協力) 제이엔씨(ジェイアンシー)、2013.

単行本(共著、分担執筆など)
□ 世界政治の構造変動 第4巻 市民運動(「韓国の民主化運動—民主化への移行過程との関連を中心にして—」を分担執筆、岩波書店、1995)
□ 日韓共同研究叢書4 市場・国家・国際体制(「一九六〇年代韓国における冷戦外交の三類型:日韓国交正常化・ベトナム派兵・ASPAC」を分担執筆、慶應義塾大学出版会(韓国語版は高麗大学亜細亜問題研究所)、2001)
□ 国際政治講座 3 経済のグローバル化と国際政治(「経済的自由化と政治的民主化」を分担執筆、東京大学出版会、2004)
□ 日韓共同研究叢書14 戦後日韓関係の展開(「韓国外交のダイナミズム:特に1970年代初頭の変化を中心に」を分担執筆、慶応義塾大学出版会(韓国語版は高麗大学亜細亜問題研究所)、2005)
□ 일본은 한국에게 무엇인가(日本は韓国にとって何であるのか)(「한일관계의 역학과 전망: 냉전기의 다이너미즘과 탈냉전기에서의 구조변용(韓日関係の力学と展望:冷戦期のダイナミズムと脱冷戦期の構造変容)」を分担執筆、한울아카데미(ハヌルアカデミー)、2006)
□ 歴史としての日韓国交正常化Ⅰ東アジア冷戦編、Ⅱ脱植民地化編(共編著、法政大学出版局、2011).
□ 岩波講座 東アジア近現代通史 8 ベトナム戦争の時代 1960~1975年(「朴正煕政権と韓国現代史」を分担執筆、岩波書店、2011)
□ 박정희 시대 한일관계의 재조명(朴正煕時代 韓日関係の再照明)(「박정희 정권과 한일관계: 냉전인식을 둘러싼 공감과 괴리 사이에서(朴正煕政権と韓日関係:冷戦認識をめぐる共感と乖離の狭間で)」を分担執筆、국민대학교 일본학연구소(国民大学校日本学研究所)編、 선인(先人)、 2011)
□ Reassessing the Park Chung Hee Era, 1961-1979: Development, Political Thought, Democracy, and Cultural Influence, (“The Cold War and the Political Economy of the Park Chung Hee Regime,” を分担執筆、Center for Korean Studies Publication, The University of Washington Press, 2011)
□Regional Integration and Institutionalization: comparing Asia and Europe, (“South Korea-Japan Relations in the “East Asian Community””を分担執筆、Shoukadoh Publishers, 2012)
□『日本の外交 第2巻 外交史戦後編』(「日本の対朝鮮半島外交の展開―地政学・脱植民地化・冷戦体制・経済協力」を分担執筆、岩波書店、2013)
□『日韓関係の未来を構想する』(「日本の韓国研究の展開と現状:新たな可能性の模索」を分担執筆、新幹社、2013)
□ 『동아시아와의 인터뷰: 공존의 길을 묻다(東アジアとのインタビュー:共存の道を問う)』(「일본의 우경화? 과도한 해석 자제해야(日本の右傾化?過度な解釈は自制しなければ)」、서해문집(西海文集), 2013)
□ 『한일관계, 이렇게 풀어라: 국교 정상화 50년, 한일 지식인들의 권고(韓日関係、このように解決せよ:国交正常化50年、韓日知識人の勧告)』(「냉전 이후의 한일 관계는 역사 문제를 어떻게 바꿔놓았는가(冷戦以後の韓日関係は歴史問題をどのように変えたのか)」を分担執筆、김영사(キムヨン社),2015)
□ 『日韓関係史 1965-2015 Ⅰ 政治』(編著者として「序論 構造変容し漂流する日韓関係」「第2章 日韓外交協力の軌跡とその現在的含意」を分担執筆、東京大学出版会、2015)
□ 『シリーズ 日本の安全保障 第6巻 朝鮮半島と東アジア』(編著者として「序論 アジアンパラドックスと日本パラドックス」「第3章 日本の安全保障と朝鮮半島」を分担執筆、岩波書店、2015)

学術論文
● 韓国における内包的工業化戦略の挫折:5.16軍事政府の国家自律性の構造的限界(法学志林第91巻第3号、1994)
● 1960年代韓国の冷戦と経済開発-日韓国交正常化と韓国軍のベトナム派兵を中心として(法学志林第92巻第4号、1995)
● 朝鮮半島冷戦の展開:グローバル冷戦との「乖離」、同盟内政治との連携(アジア研究、第52巻2号、2006)
● 日韓関係の力学と展望―冷戦期のダイナミズムと脱冷戦期における構造変容(社会科学ジャーナルCOE特別号、第61号、2007年)
● 일본의 대북한 인식과 한일관계(日本の対北朝鮮認識と日韓関係) (일본공간(日本空間) 創刊号, 2007年)
● 일본의 평화연구와 한반도: 평화연구와 한반도의 접점 모색(日本の平和研究と朝鮮半島:平和研究と朝鮮半島の接点模索)(『통일과 평화(統一と平和)』서울대학교 통일평화연구원(ソウル大学統一平和研究院)、3집1호 (第3巻第1号)、2011)
● 일본의 한국연구의 전개와 현상: 새로운 가능성의 모색(日本の韓国研究の展開と現状:新たな可能性の模索)(『일본공간(日本空間)』 第11号、2012)
● 朴正煕政権の対共産圏外交:1970年代を中心に(『現代韓国朝鮮研究:特集韓国外交研究の新地平』11号、2011)
● 岐路に立つ日韓関係:摩擦を超えた「進化」に向けて(『ニッポンドットコム』、2012年9月、日本語、英語、中国語、スペイン語)
● 大統領選挙と韓国の政治外交の行方(『東亜』548号、2013)
● 米中関係と朝鮮半島(『国際問題』628号、2014)
● 「競争」し合う日韓のナショナリズム:ナショナリズムを「鍛え直す」ために(『生活経済政策』211号、2014)
● 中韓 “蜜月”の裏側(『週刊エコノミスト』第92巻第38号、2014)
● 序論:政権交代と外交(『国際政治 177 政権交代と外交』、2014)
● 日本にとって朝鮮戦争とはー歴史の再解釈と、その現在的含意(『アジア研究』第61巻第2号、2015)
● 『慰安婦問題』から『戦時下の女性の人権』へ―韓国社会の変容と新たな歴史認識の模索(『外交』第32巻、2015)
● 기미야다다시. 한일외교 협력의 전개와 50년의 평가(韓日外交協力の展開と50年の評価)(『한국과 국제정치(韓国と国際政治)』31-1、2015)

翻訳
○ 韓国政治のダイナミズム(韓培浩著、法政大学出版局、2004)

その他
・『世界史史料11 二〇世紀の世界Ⅱ 第二次世界大戦後 冷戦と開発』(「50朝鮮戦争(一九五〇-五三年)」ほか6項目を解説、岩波書店、2012)
・『岩波世界人名大辞典』(朴正熙ほか韓国人名26項目執筆. 岩波書店. 2013)

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