自己紹介

自己紹介

 フランスの精神分析家ジャック・ラカンの1950年代の議論についての研究を出発点に、ジャック・ラカン研究のほか20世紀フランス思想に精神分析がもたらしたインパクト、精神分析の国際的な伝播・移入の歴史、精神分析と哲学の関係、さらには「分析/解析 analysis」概念の歴史における精神分析の位置をテーマとして研究を進めています。最近では同性婚の問題などと関連して、精神分析的な観点から見たセクシュアリティについての基本的な文献を授業で読みはじめまし た。

 国際的なGraduate Conference(大学院生が研究発表を行う会議)が行われる機会が徐々に増えてきました。さまざまな背景をもった学生のなかに混じって地域の学生も発表するわけですが、それらを聞きながらいつも思うのは、我々がさまざまな機会を通じて伸ばそうとしている、具体的なテクストの細部まで降りていく能力が、結局学生たちの強みになり、またその議論に力を与えているということです。思考の現場を揺るがせにしないことを念頭に指導をしています。

業績

業績

単行本(単著)
ラカン 哲学空間のエクソダス(単著、講談社、2002)
Amour et savoir - études lacaniennes (単著,Collection UTCP, 2011)

単行本(共著、分担執筆など)
□ 美のポリティクス (「表面のメメント─ラカンによる『侍女たち』」を分担執筆、御茶ノ水書房、2003)
□ Avenir de la raison. Devenir des rationalités. Actes du XXIXe Congrès de l'Association des Sociétés de Philosophie de Langue Française (A.S.P.L.F.)(Qu'appelle-t-on analyser ? La pensée lacanienne dans l'histoire de l'analyse を分担執筆,Vrin, 2004)
フランスとその〈外部〉 (「「抵抗」するフランス─精神分析の言語論的展開への道」を分担執筆,東京大学出版会,2004)
〈前衛〉とは何か?〈後衛〉とは何か? 文学史の虚構と近代性の時間(「ラカンのクロノ=トポ=ロジー」を分担執筆,平凡社,2010)
□ Psychanalyse et philosophie : des liaisons dangereuses? (Le postulat du désir : moment existentiel de la subjectivité lacanienne を分担執筆, CampagnePremière, Paris, 2010).
□ Filosofia da Psicanálise. Autoros, Diálogos, Problemas ("Máquina de Lacan(Lacan Machine)" ou A Audição do Significante を分担執筆, EduFSCar, São Carlos, 2010).
□ Jouissance et souffrance (D’un préalable à toute transformation possible de la subjectivitéを分担執筆,CampagnePremière, Paris, 2013).

学術論文
● 欲望・無限・美―アンティゴネの「輝き=分裂(エクラ)」(『人文学報』,第355号,2004.3)
● ラカン─帰郷(ノストス)なき望郷(ノスタルジー)(『大航海』,51号,2004.6)
● 言語から性へ─欲望の弁証法における「幼児の性理論」の位置をめぐって─(『I.R.S.─ジャック・ラカン研究 』,第4号,2005.6)
● 分析人(ホモ・アナリティクス)の誕生 (『大航海』, 59号, 2006.6)
● 空(くう)をみる―ラカンにおけるイメージとスクリーンの反転(『水声通信』,第11号,2006.9)
● 「枠」の効果―ラカンにおける1960年代の視覚装置(『メルロ=ポンティ研究』,第11号,2007.9)
● 「コードの複数性」の二側面―レヴィ=ストロースとラカン―(『思想』,第1016号, 2008.12)
● Never divide and love - From Ethics of Psycho-analysis to Politics of Friendship (Concentric. Literary and Cultural Studies, Vol. 36, No. 2, Taipei, 2009.9)
● 限界を象る─シニフィアンからファルスへ(『I.R.S.―ジャック・ラカン研究』,第7号,2009.10)
● 「精神分析」を待ちながら―ジャック・ラカンにおける欲望の「公準」(『思想』,第1034号,2010.6)

翻訳
ミシェル・フーコー、主体の解釈学(廣瀬浩司との共訳、筑摩書房、2004)
ジャック・ラカン,無意識の形成物(上・下)(佐々木孝次・川崎惣一との共訳,岩波書店,2005/2006)

その他
原和之,問題としての「欲望」,『精神分析と人文学―問題としての「欲望」』,UTCP Booklet 20,東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」,2011年3月.
原和之,学際研究のかたち――精神分析と哲学,『教養学部報』,第538号,2011年5月11日発行.
原和之,社会のリデザイン――フランスの「万人のための結婚」をめぐる議論,『教養学部報』,第556号,2013年5月1日発行.

連絡先

連絡先

電子メールアドレス: 非公開

研究室: 駒場・18号館805

電話番号: 03-5454-6400

関連HP→原和之研究室